カーフィルムおすすめ業者とメーカーをIICが解説

カーフィルムは、落ち着いた外観を楽しむだけでなく、車内を紫外線や赤外線から守る効果があります。また、濃いフィルムを施工することでプライバシーを確保できます。

ただし、フィルムが濃すぎると車内が暗くなりすぎる可能性があるため注意が必要です。さらに、フィルムの種類やメーカーによって効果に大きな差があることも理解しておく必要があります。

カーフィルムの施工を検討しているものの、濃さやフィルムメーカーの選択で迷っている方も多いのではないでしょうか。この記事では、カーフィルムの種類や人気の濃さを中心に、おすすめのフィルムメーカーや施工業者について解説します。

カーフィルムの種類

カーフィルムの種類について解説するイメージ

カーフィルムといえば、スモークフィルムを思い浮かべる方が多いかもしれませんが、実はその他にもさまざまな種類があり、それぞれで効果や特徴が異なります。

この記事では、カーフィルムの種類ごとの特徴やメリットを詳しく解説します。最適なフィルムを見つけるうえで参考にしてみてください。

スモークフィルム|落ち着いた高級感の演出・プライバシー保護にも優れている

スモークフィルムは、最も施工数が多く人気の高い種類で、プライバシー保護や落ち着いた高級感のある演出に優れています。車内が見えにくくなることで、車上荒らしなどを抑制する防犯効果も発揮します。

濃さのバリエーションが豊富で、用途や好みに応じた調整が可能です。一方で、濃すぎる場合は、夜間の視界が悪くなる可能性があるため、実用性を重視して選ぶようにしましょう。プライバシーと高級感を両立したい方に最適です。

クリアフィルム|外観を変えずに車内の快適性が備わる

クリアフィルムは、車の外観を変えたくない方に最適なフィルムです。高い透明度を持ちながら、紫外線や赤外線をしっかりカットすることで、車内の温度上昇を抑え、快適な環境を保てます。さらに、可視光線透過率が70%を下回らない濃さであれば、フロントガラスや運転席・助手席にも施工可能です。

外観にこだわりがなく、車内の快適性を重視する方や運転のしやすさに影響を与えたくない方に特におすすめです。

カラーフィルム|外観に個性を出しやすい

カラーフィルムは、車の外観を個性的に演出したい方に人気のフィルムです。豊富な色とデザインから選べるため、自分好みのスタイルを実現できるのが最大の魅力と言えるでしょう。

また、遮断性やUVカット効果を持つフィルムも多く、機能性も備えています。ただし選ぶ色や濃さによっては、車内からの視界に影響を与えるため、デザイン性と実用性のバランスが重要です。

近年、フロント面に施工する人が増えてきている「ゴーストフィルム」もカラータイプとして人気です。見る角度や光の加減によって色が変化する特殊な効果を持ち、独特な存在感を演出できます。ちなみに、2024年11月時点でフロント面への施工に対する特別な規制はありません。

ミラーフィルム|高い遮熱性とプライバシー保護を兼ね備えている

ミラーフィルムは、高い遮熱性とプライバシー保護効果を両立したい方におすすめです。鏡のように反射する特性があり、日中の強い日差しを効率よく遮断します。社内温度の上昇を抑えられ、エアコンの使用頻度を減らすことにも繋がります。

見た目にもインパクトがあるため、個性を出したいような方にもおすすめのフィルムです。フィルムによって遮熱性や耐久性に差があるため、事前にチェックするようにしましょう。

スモークフィルムのおすすめの濃さと見え方

スモークフィルムの人気の濃さと見え方について解説するイメージ

スモークフィルムは、濃さによって車内の明るさや外の景色の見え方が大きく変わります。

濃いフィルムはプライバシー保護に優れていますが、車内が暗くなりすぎると視界が悪化し、外の確認が難しくなる場合があります。そのため、見た目と視認性のバランスを考慮しながら選ぶことが重要です。

ここでは、透過率ごとに見え方のイメージや人気の濃さについて、実際に施工した人の声を交えながら解説します。

透過率3%|ガラスの濃さにこだわりたい人向け

透過率3%は、スモークフィルムの中で最も濃いタイプです。昼夜問わず車内の様子はほとんど見えなくなり、車内も薄暗くなるため、夜間の運転では外の様子が確認しづらくなります。

明るい街灯やヘッドライトは認識できるものの、反射材が付いていない対象物の動きは見えにくくなるため、注意が必要です。外観の濃さにとにかくこだわりたい方におすすめのフィルムと言えるでしょう。

ちなみに、紫外線や赤外線のカット率は、透過率が低いほどわずかに高くなりますが、透明フィルムと比べても数%の差であり、体感で大きな違いを感じることは少ないでしょう。

透過率8%|プライバシー保護を最優先にしたい人向け

透過率8%は、全体の中でもかなり濃いタイプで、その特徴は3%のフィルムと似ています。外から車内の様子はほとんど見えず、プライバシー保護に優れています。車内も薄暗くなるため、夜間は光っていない物体の認識が難しくなることを理解しておきましょう。

この濃さのフィルムは、車内を見られたくない方や高級感を重視したい方に最適です。また、濃いフィルム特有の重厚感のある外観を好む方にも人気があります。

透過率15%|プライバシー重視で見えやすさも気にする人向け

透過率15%は、濃さの中間よりやや暗めのタイプです。外から車内の様子はほぼ見えないものの、環境によっては人の輪郭がうっすら確認できる場合があります。車内は施工前と比べて少し暗く感じる程度で、視界を大きく損なわないのが特徴です。

濃いめを希望する方に最も人気のある濃さであり、プライバシー保護と視認性のバランスが取りたい方におすすめです。夜間の視認性は、8%と比べるとかなり良好ですが、施工前より暗いため、小さな物体の動きや暗い場所での運転には注意が必要です。

実際に施工した人からは「バックカメラがないと駐車は難しい」「狭い道での運転が少し怖い」といった声もあります。

透過率20%|見えやすさ重視でプライバシーも気にする人向け

透過率20%は、濃さの中間よりやや明るめのタイプです。外から見て車内の様子は人の動きが認識できる程度で、表情までは確認しにくい状態を保ちます。車内の明るさは施工前と比べてほとんど変わらず、自然な視界が確保されるのが特徴です。

夜間の運転も若干暗くは感じるものの、普段の運転と大きな差は感じられないでしょう。プライバシー保護と視認性のバランスに優れているため、視認性を重視しながらもプライバシーを確保したい方におすすめです。特に、日中の運転で車内が見えにくく、かつ自然な視界を維持したい方に人気があります。

透過率30%|見えやすさを最優先にしたい人向け

透過率30%は、かなり明るいタイプで、外から車内を見た際には人の表情がうっすら確認できる程度の濃さです。車内の明るさは施工前とほぼ変わらず、自然な明るさを保つことができます。夜間の運転も視界が良好で、施工前との違いをほとんど感じることなく、快適に運転できます。

紫外線カットや赤外線遮断の効果を重視する方向けで、車内の快適性を保ちながら、控えめな濃さで洗練された印象を演出したい方に最適です。また、「濃すぎるフィルムは少し抵抗がある」という方にも人気の濃さとなっています。

カーフィルムを施工できる業者

カーフィルムを施工できる業者について解説するイメージ

カーフィルムを施工できる業者としては「専門店」「ディーラー」「カーショップ」があります。施工先によってフィルムの品質や施工価格、仕上りの良さに傾向があるため、お店選びには注意が必要です。

各フィルム施工業者の詳細について解説します。あくまでも傾向であり、全てのお店が該当するわけではありませんが、参考にしてみてください。

コーティング専門店・フィルム専門店

専門店は、フィルム施工を専門とするプロフェッショナルが対応するため、技術力や仕上がりの品質が非常に高いのが特徴です。専用の施工ブースを完備しているお店も多く、ホコリや汚れが付着しない環境で作業が行われます。そのため、仕上がりの美しさやフィルムの耐久性を重視する方に特におすすめです。

また、専門店では、取り扱っているフィルムの品質も最も高い傾向があります。最新の高性能フィルムや多機能なプレミアムフィルムを取り揃えていることが多いため、遮熱性やUVカット率など、フィルム性能を重視したい方にも適しています。

ただし、高い品質と技術力を提供する分、施工費用は他の業者に比べてやや高めになる傾向があります。そのため、品質を優先したい方に最適と言えるでしょう。

ディーラー

ディーラーでのカーフィルム施工は、車の購入時にオプションとして選べる便利さが魅力です。多くの場合、提携している専門店に出張依頼を行うため、施工自体の品質は一定水準以上で安心感があります。

ただし、施工費用にはディーラー手数料が加算されるため、専門店に直接依頼するより割高になる場合があります。また、フィルムの濃さや種類に関する説明は、普段フィルムを扱っていない営業スタッフが行うことが多いため、イメージのギャップが生じる可能性もあります。

言葉だけの説明に頼らず、フィルムのサンプルや施工例を確認して選ぶようにしましょう。

カーショップ

カーショップでは、価格重視のカーフィルムを扱う傾向にあり、比較的リーズナブルな価格でカーフィルム施工を依頼できます。

施工は自社スタッフが行う場合と、提携している専門業者が対応する場合があります。コストパフォーマンスを重視する方や、見た目を手軽に変えたい方に向いています。

ただし、専門店に比べると施工環境や技術力に差が出やすく、フィルムの性能も低いものが多いため、事前に実績や口コミを確認するようにしましょう。

カーフィルム施工でおすすめ業者は?優良なお店の特徴と選び方

前述の通り、業者によって扱っているカーフィルムの品質や仕上がりに違いがあります。品質重視の場合は、専門店がおすすめですが、お店によって実績や扱っているフィルムが異なるため注意が必要です。

ここでは、品質の高いカーフィルム施工が受けられる、優良な専門店の特徴とお店を比較する際のポイントについて解説します。

品質の高い施工が受けられる優良な専門店の特徴

品質の高い施工が受けられる優良な専門店の特徴

高品質なフィルム施工を行うために重要なのが、フィルム施工専用ブースの完備です。他の作業で舞ったホコリが窓ガラスとフィルムの間に挟まると、見た目を損なうだけでなく、施工の失敗にも繋がり時間がかかる原因になります。

また、フィルムの濃さや特徴について相談する際には、サンプルを用いて見え方や注意点を丁寧に説明してくれるお店を選びましょう。車検ステッカーや、バックカメラに合わせたフィルムのくり抜きなど、詳しく説明してもらえるお店がおすすめです。

さらに、施工の難易度は車種や施工箇所によって異なるため、さまざまな実績があるかどうかホームページで確認してみましょう。フィルムカットマシーンを導入しているお店では、正確なカットが短時間でできるため、スピーディーな施工を希望する方にもおすすめです。

優良な専門店を見分けるポイント

優良な専門店を見分けるには、ホームページをチェックしましょう。施工設備や機材に力を入れているお店は、店内の様子や施工手順について詳しく記載しています。フィルムの種類や価格しか載せていないお店は施工実績が少ない可能性があります。

施工事例は、施工件数だけでなく作業中の写真なども確認して、養生や道具の整理をしっかりしているかチェックします。この他では「みんカラ」などの口コミサイトや、Googleのお店情報にある口コミも参考になります。

施工設備やフィルムの種類、接客態度など、総合的に判断したうえで、お店を選ぶようにしましょう。

【品質重視の方向け】おすすめの業務用カーフィルムメーカー3選

【品質重視の方向け】おすすめの業務用カーフィルムメーカー3選について解説するイメージ

カーフィルムは、メーカーによって紫外線や赤外線のカット率や耐久性が大きく異なります。ここでは品質重視の方向けに、おすすめの業務用カーフィルムメーカーを3つ紹介します。

特徴や性能を理解したうえで、取り扱っているお店を探してみましょう。

KOBOtect Sun Block Film|圧倒的な紫外線・赤外線カット効果を実現

KOBOtect Sun Block Film(コボテクト)は、紫外線や赤外線のカット効果において、業界トップクラスの性能を誇るフィルムです。特に赤外線のカット効果が顕著で、99%のカット率を実現し、対応する赤外線波長の範囲も非常に広いのが特徴です。

紫外線カット率は100%を誇り、夏場のジリジリとした熱光線を大幅に軽減します。これにより、車内の快適性が大きく向上し、内装や人の肌へのダメージを抑えられます。

さらに、フィルムの濃さが豊富に揃っており、用途や好みに応じて選べる点も魅力です。高性能とカスタマイズ性を兼ね備えており、快適性とデザイン性を両立したい方におすすめです。

参考:KOBOtect Sun Block Film

Sylphide|性能とコストパフォーマンスのバランスが魅力

Sylphide(シルフィード)は、紫外線や赤外線をしっかりとカットしつつ、施工費用が抑えられることで高い人気を誇るカーフィルムメーカーです。紫外線カット率は99%以上、赤外線カット率92%前後と高く、車内の温度上昇を効果的に抑えることで、快適なドライブ環境を体感できます。

その高いコストパフォーマンスと性能から、多くの専門店で採用されています。価格を抑えつつ、必要な機能をしっかりと備えているため、初めてカーフィルムを施工する方や、コストを重視する方に特におすすめです。

また、フィルムの濃さやデザインのバリエーションも豊富で、用途や好みに合わせた選択が可能です。高性能を手軽な価格で実現できるSylphideは、幅広いユーザーとお店に支持されているブランドです。

参考:Sylphide|IKCS

WINCOS|高機能と快適性を兼ね備えたプレミアムフィルム

WINCOS(ウインコス)は、先進的な技術で開発された高性能なカーフィルムブランドです。紫外線・赤外線のカット効果に加え、視認性や耐久性にも優れていることが特徴です。紫外線のカット率は99%以上、さらに赤外線遮断効果により、車内温度の上昇を抑え、快適なドライブ環境を楽しめます。

また、WINCOSは透過率が高いフィルムでも高い遮熱性能を発揮するため、プライバシー保護だけでなく、クリアな視界を保ちながらも車内の熱を効率的に軽減します。

参考:WINCOS

カット済みカーフィルムのDIY施工はおすすめ?

カット済カーフィルムのDIY施工について解説するイメージ

近年、車種ごとにカット済みのカーフィルムが販売されており、DIYで手軽に施工できる商品が増えています。カット済みフィルムは、車の窓ガラスの形状に合わせて精密にカットされており、専門的な工具がなくても比較的簡単に取り付けが可能です。価格も手頃なものが多いため、費用を抑えたい方には魅力的な選択肢となるでしょう。

ただし、フィルムを貼る際にゴミやホコリが混入する「ゴミかみ」や、フィルムが折れてしまうリスクは避けづらく、施工の仕上がりに大きく影響します。また、窓ガラスの端までキレイに仕上げるのは非常に難しく、プロの施工と比べると見た目に差が出やすいと言えるでしょう。

DIYで施工を行う場合は、作業環境を整えて丁寧に作業を進めることが大切です。YouTubeでは解説動画などもアップされていますので、参考にしながら施工してみましょう。

カーフィルム施工の流れ

カーフィルム施工の流れについて解説するイメージ

カーフィルム施工を専門店に依頼する場合、施工当日にサンプルやスタッフの提案をもとにフィルムの濃さや種類を決定します。バックカメラが車内にある場合は、モニターが暗くなりすぎないかも合わせて確認しましょう。

施工にかかる時間は半日から1日ほどが一般的です。納車時にはごみカミやフィルムの折れ、ムラがないかを確認します。また、発行される保証書は、再施工が必要な場合に重要となるため、大切に保管しておきましょう。

納車当日はフィルムが完全に定着していない可能性があるため、ドアの開け閉めをできるだけ控えることで、フィルムがずれたり剥がれたりするのを防げます。

カーフィルム施工に関するよくある質問

カーフィルム施工に関するよくある質問について解説するイメージ

最後はカーフィルム施工に関する、4つのよくある質問に答えていきます。

・カーフィルムの料金相場は?
・カーフィルムを施工しても車検は通る?
・カーフィルムを選ぶ際の注意点は?
・激安のカーフィルム店はおすすめ?

費用相場や施工後の車検に関する内容ですので、理解したうえで施工を検討しましょう。

カーフィルムの料金相場は?

カーフィルムの料金相場は、施工箇所によって異なります。

・フロントガラス:3~6万円
・リア周り(リアガラス・リアドアガラス・リアクォーターガラス):5~10万円

フィルムの種類やセットプランによって大きく異なるため、各お店の料金プランを比較してみましょう。コーティングと一緒に施工することで、費用が安くなるお店もあります。

カーフィルムを施工しても車検は通る?

道路運送車両法では、フロントガラス・フロントドアガラスの可視光線透過率が70%を下回った車の運転を禁止しています。そのため、リアドアガラスやリアガラスに貼るフィルムの濃さに決まりはありません。

フロント面は、透過率70%以上の透明フィルムのみ施工可能です。ただし、透明フィルムでも劣化により透過率が70%を下回るケースがあります。明確な基準はないものの、5~10年のスパンで張替えを検討しましょう。

激安のカーフィルム店はおすすめ?

激安のカーフィルム店は価格の安さが魅力的ですが、取り扱っているフィルムが安価な製品に限られている場合が多く、赤外線カット効果が付いていない可能性があります。

また、施工環境や技術力も激安店では十分でないことがあり、ホコリの混入やフィルムのムラ、折れなどが発生しやすいため注意が必要です。特に、専用ブースがない場合、仕上がりの美しさや耐久性に差が出やすいと言えるでしょう。

品質を重視したい場合や、長期間フィルムの効果を持続させたい場合は、専門店での施工がおすすめです。

最適な濃さのカーフィルムを施工して快適な車内空間を体感しよう

記事をまとめるイメージ

カーフィルムにはさまざまな種類があり、濃さや効果にも違いがあります。濃さによって車内の見えやすさや夜の運転のしやすさが異なるため、サンプルを確認しながら慎重に決めるようにしましょう。

また、カーフィルム施工を依頼する業者選びも大切です。適切な設備が備わっており実績の豊富なお店を選ぶようにしましょう。今回紹介したカーフィルムは、多くの専門店で採用されている、高品質なフィルムです。

夏に向けて暑さ対策を行い、快適なカーライフを楽しみましょう。